申し合わせ事項に関するFAQ(よくある質問と回答)

このコーナーは「eml-nc申し合わせ事項」に関する理解を深めていただくため、よくある質問や、ご承知願いたい項目についてeml時代から作成されていたものに手を加えたものです。

目次

  1. 非公開のメーリングリスト(ML)ではないのですか?
  2. どのような形であればeml-ncで知った有用な情報を職場の仲間などと共有できますか?
  3. 公開ホームページの内容をeml-ncメンバ以外に配布してもよいですか?
  4. 報道関係者でも eml-ncに参加できるのですか?
  5. 医療機器、製薬会社などの社員でも eml-ncに参加できるのですか?
  6. どのような場合に個人間の連絡メールを投稿してよいのですか?
  7. eml-nc上でオフ会のための情報交換をしてもよいのですか?
  8. 申し合わせ事項ができた経過を知りたいのですが
  9. 申し合わせ事項の改訂とメンバ再登録の意義を知りたい
  10. 救急災害関係の自著書籍を刊行したのですが、その宣伝を行なうことはできますか?
  11. 便利な医療器具があることを知り、それをML上でお知らせしたいのですが、その取り扱い代理店を紹介することはできますか?
  12. 遺漏はなくなったのですか?(自己責任とは何ですか?)
  13. ケーススタディのような突っ込んだ議論はどこで行なえばよいのでしょうか?
  14. eml-ncのA会員、B会員の区別について教えて下さい。


1.非公開のメーリングリスト(ML)ではないのですか?

後の項目12をご参照下さい。
かつてのemlは非公開をうたって情報交換の安全性を確保しようとしてきましたが、その前提は維持できなくなっています。現在のeml-ncでは、非公開とはうたわず、投稿者の「自己責任」においてすべての投稿を行う事になっています。ただし、一般的なネチケットに従って、ここで得られた情報は、発信者の了解を得てからでなければできないことはかわりありません。

2.どのような形であればeml-ncで知った有用な情報を職場の仲間などと共有できますか?

発信者の名前や所属、地域などを伏せた一般的な情報としてならば、紹介しても許される可能性があります。自分というフィルターを通り、血となり肉となった情報や知恵を人に伝えるかたちです。文面から守秘性の高い情報と判断される場合は、どのような形でも外部に持ち出さないで下さい。またeml-ncからの配送メールを直接利用したいときには、発信者に連絡して許可を得る必要があります。なお、許可があった場合でも、全文引用か、あるいは一部を編集してもよいかを必ずご確認ください。

3.公開ホームページの内容をeml-ncメンバ以外に配布してもよいですか?

eml-ncに送られた情報のうち、公開できる有用な情報は発信者の了承を得てeml-ncの公開ページに掲載しています。これは公開情報ですので、普通は自由に利用していただけます。多数の人に印刷物として配布する場合などは、もとの発信者に連絡をとり、許可を得るのがエチケットです。

4.報道関係者でもeml-ncに参加できるのですか?

報道関係者であっても、職場から離れた一市民として eml-ncに参加することができます。ただし、eml-ncでの情報交換の非公開性を維持するために、参加される報道関係者には以下の点について十分にご理解いただく必要があります。

  1. 取材を目的として eml-ncへ参加なさらないで下さい。
  2. eml-nc上で取材活動をなさらないで下さい。
  3. eml-ncから配送されたメールや非公開ホームページの内容は、発信者の許可無しには、決して外部へ持ち出さないで下さい(eml-ncから退会された後にも必ず守って下さい)。
  4. MLメンバの発言はあくまでも個人としての意見であり、必ずしも勤務先や所属団体などの見解とは一致しません(所属団体などからの見解と明記して投稿する場合もあり得ます)。
  5. eml-ncには守秘義務の制約下にある公務員や医師、救急救命士などのメンバが多く、メーリングリストに報道関係者を迎えると eml-nc上での情報交換に大きな制約を来たします。この矛盾を解消する方法は、参加されたマスコミ関係者が一市民としてのご意見や情報を、積極的に eml-nc上で提供されることに尽きると思います。じっと聞き耳を立てるマスコミ関係のメンバにはなっていただきたくありませんし、eml-nc上での積極的な活動ができない場合はその時点で eml-ncから去っていただきたいと思います。
  6. eml-ncにおける交流が参加者の血となり肉となり、その結果それぞれのメンバの自分の活動に(報道関係の方であれば、深みのある報道内容として)結実することを期待しております。

5.医療機器、製薬会社などの社員でもeml-ncに参加できるのですか?

企業関係者であっても、職場から離れた一市民として eml-ncに参加することができます。ただし、eml-ncでの情報交換の非営利性と非公開性を維持するために、参加される業者の方には以下の点について十分にご理解いただく必要があります。

  1. 所属企業への直接的な利益を求めて eml-ncへ参加なさらないで下さい。
  2. eml-nc上で所属企業のための販売活動、広報活動、情報収集などをなさらないで下さい。
  3. eml-ncから配送されたメールや非公開ホームページの内容は、発信者の許可無しには、決して外部へ持ち出さないで下さい(eml-ncから退会された後にも必ず守って下さい)。
  4. 業者の方が eml-ncに参加された場合、(自社のみに益する宣伝活動ではない)様々な情報提供や会員との意見交換を通じて、会員との人間的な交流に努めていただきたいと思います。Read Only Memberとなられた場合、企業としての情報収集目的で参加されたとみられる恐れがあり、報道関係の参加者同様、より積極的なMLへの関与が求められます。
  5. eml-ncにおける交流が参加者の血となり肉となり、その結果それぞれのメンバの自分の活動に(業者の方であれば、社会に還元できる有益な企業活動として)結実することを期待しております。

6.どのような場合に個人間の連絡メールを投稿してよいのですか?

以下のような基準でご判断下さい。

  1. 個人に送るつもりで誤って eml-nc宛としてしまう「ミス投稿」は、各自の努力で出来るだけ防止する。
  2. 個人間の情報交換であって、他のメンバを意識したメールでないものはすべて個人メールとする。
  3. 個人間の交信であっても、他のメンバにとって有益と考えられる情報は積極的に投稿していただく。
  4. ある情報が他のメンバにとって有益かどうかの判断は、投稿者の良識に委ねる。   

7.eml-nc上でオフ会のための情報交換をしてもよいのですか?

オフ会は eml-ncメンバが親睦をはかり相互理解を深めるのに大変良い機会となりますので、積極的に催しを計画して行きたいと考えています。そしてオフ会の発案や告知に、上手にMLを活用していただきたいと思います。ただし、オフ会に関する情報はその会に参加できないメンバとっては不要な情報となりますので、オフ会に関する投稿にもおのずから節度が必要になります。以下 、注意点を列挙してみますので参考にして下さい。

  1. オフ会の発案、告知、途中経過、最終募集、参加予定者一覧等のアップは最低限度にとどめ、オフ会の幹事が行います。幹事が複数の場合にはできるだけ、窓口を一本化します。ただし、オフ会の発案から幹事の決定までの段階では、ML上である程度自由な意見交換が必要になるものと思います。
  2. メンバからの参加申し込み等は、幹事宛の個人メールとします。
  3. オフ会の会場と幹事の緊急連絡先(携帯電話など)、予約名などについては、ML上だけでなく、参加者への個人メールやwebも併用して、参加者に連絡します。
  4. 明朗会計を旨とします。ML上では会費等に関する細かい打ち合わせが難しいからです(ちなみに eml関西定例オフ等では予定金額をアップし、完全割り勘制としています)。
  5. オフ会終了後の eml-ncへの報告は、幹事への謝辞等だけでなく、他のメンバにも参考となる印象記などをご投稿下さい。

8.申し合わせ事項ができた経過を知りたいのですが

1997年12月18日の最初の申し合わせ事項作成の際の議論からeml-ncの発足にあたっての申し合わせ事項の改変過程まで、eml-nc非公開ページホームページ上の関連記事をご参照下さい(記事は準備中です)。

9.申し合わせ事項の改訂とメンバ再登録の意義を知りたい

eml-ncでは年1回を目安にメンバの再登録の作業を行っています。また再登録にあわせて、必要があれば申し合わせ事項の改訂作業を行っております。その目的を上げますと、以下のようになります。

  1. メンバを特定可能な、いつでも電子メール以外の方法でも連絡を取れる方々に限定することによって、情報の不必要な伝搬を防ぎ、症例検討などを可能とします。
  2. 漫然と不本意な受信を継続されるメンバに対し、受信休止、あるいは退会の機会を設けます。この作業によって、登録メンバのすべてが積極的にeml-ncとのつながりを望まれた方々であることが保証されます。
  3. メンバが申し合わせ事項を定期的に再確認しあい、必要に応じて改訂する機会とします。再登録と申し合わせ事項の改訂を同時期に行うことにより、登録メンバのすべてが申し合わせ事項を了承しその実行を誓われた方々であることが保証されます。

10.救急災害関係の自著書籍を刊行したのですが、その宣伝を行なうことはできますか?

刊行した事実は投稿できますが、それを「買ってください」ということはできません。特定企業(出版社)の利益につながるような宣伝を、eml-ncのサーバとネットワークをを利用して行なう事は禁じられています。特にeml-nc運用上、国立大学のネットワーク環境を利用している場合にはこの制約は不可避です。以上は、メンバが出版社の編集部員であっても同様です。

11.便利な医療器具があることを知り、それをML上でお知らせしたいのですが、その取り扱い代理店を紹介することはできますか?

できません。上記項目10をご参照下さい。
その商品自体を紹介することは有益ですが、販売企業を明示することはできません。問い合わせには個人メールでお答えするようにして下さい。

12.遺漏はなくなったのですか?(自己責任とはなんですか)

なくなってはいませんし、遺漏されて困る内容はそのまま投稿できません。搬送事例や、特定医療機関、特定消防本部などの内幕等について投稿する場合は、各種法律に規定された守秘義務や服務規定に違反しないように情報の抽出を注意深くおこなった上で、万が一遺漏された場合にも、自分も含めて誰にも迷惑の及ばない形にしてから投稿する必要があります。

また、発信者の名前や所属組織から患者さんの個人情報の特定につながることが懸念される場合もあり、これまでは発信者の「自己責任」と良識に任されていましたが、それは万が一個人情報の特定につながる情報が投稿されても、誰も以前の申し合わせ事項に反して外部持ち出しをしないという前提があったからです。
この前提は、数々のトラブルにより破綻しました。その反省の上に立って、現在のeml-ncの形が出来上がりました。

私たちは、遺漏されても困らない情報のみの交換に制限することも、特定のメンバだけが守秘性の高い話題を行なえるように密室性を高めることも、そのどちらも選択しませんでした。情報を必要とするメンバが新規入会者といえどその情報にアクセスでき、また話題に参加できるようにするというありかたを模索した結果です。

eml-ncには、こうした「グレーゾーン」の話題を安全に投稿できるように、専門の作業部会が常設されています。詳しくは作業部会のページをご参照下さい。

13.ケーススタディのような突っ込んだ議論はどこで行なえばよいのでしょうか?

項目12をご参照下さい。
基本的に、全体のML上で行なう事になります。従って、討論の上で不要な情報は完全に削除してから投稿することになります。これを行なうのは自己責任ですが、発信者の名前がでるだけで話題の内容の個人情報などが推測される場合、およびどこまでぼかせばよいかが判然としない場合、まず専門の作業部会へお諮りいただくことをお勧めいたします。

14.eml-ncのA会員、B会員の区別について教えて下さい。

 「日本救急医療・情報研究会ML(eml-nc)」会則で、会員の種別については第7条(会員の種別)のように定められています。

「日本救急医療・情報研究会ML(eml-nc)」をコンピュ−タ通信上の仮想の情報交換の場にとどめず、eml-nc参加者によって任意団体(あるいは学術団体)を立ち上げようという意見があり、現在 検討・準備を行っています。団体が結成された段階でこの団体に入会いただく意志のある方を現時点で eml-ncのA会員、それ以外の方をB会員と定義させていただいています。A会員は年会費 2000円納入の義務があります(この会費収入を任意団体立ち上げの費用と致します)。A会員の特典としては eml-ncが管理する非公開HPへのアクセス権があります。

emlへの本格的な関与をお考えでしたらA会員の方へ登録していただくことをお勧めします。さほどの関心をお持ちでなければB会員で登録され、その後A会員に変更することも可能です。